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<2010年度>

このページでは過去のおしらせを掲載しています。
セミナー等は終了しておりますので、ご注意ください。




東北地方太平洋沖地震災害復旧支援対策本部より
 
東北地方太平洋沖地震災害復旧支援対策本部より

 平成23年3月11日午後2時46分東北・三陸沖を震源とする国内観測史上最大の地震が発生し津波などにより多大なる被害が出ております。
 被害を受けられました皆様に謹んでお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復旧をお祈りいたします。
 当協会としての支援体制を確保すべく、3月14日10時、「社団法人日本下水道処理施設管理業協会・東北地方太平洋沖地震災害復旧支援対策本部」(以下「対策本部」という。)を設置致しました。

(社)日本下水道処理施設管理業協会
東北地方太平洋沖地震災害復旧支援対策本部
本部長   金 俊和


下水処理場維持管理「安全」DVD販売のお知らせ
 
下水処理場維持管理「安全」DVD販売のお知らせ

 下水処理場維持管理業務において、「安全」は優先して取り組むことが必要な基本的課題です。
 今まで建設工事等に関する「安全」を啓発するビデオ・DVD等は多数製作されていますが、維持管理業務の「安全」に関するビデオ・DVD等はほとんどありませんでした。しかし、下水道処理人口普及率が72%を超え、下水道は建設の時代から維持管理の時代に移行し、維持管理の重要性がますます増加してきました。
 このような背景から、当協会では昨年に引き続き第2弾として「安全」DVD(タイトル:『知ってるつもり』が危険を招くと題し、下水処理場における薬傷・酸素欠乏・硫化水素中毒の危険について製作しました。DVDでは、下水処理場における危険箇所の指摘とその対処方法について、幅広く紹介しています。

 また、この「安全」DVDは、全国の下水処理場維持管理業務に関連する企業、個人の方々のご参考としていただくため、当協会の会員以外にも販売します。販売開始日は平成23年2月21日(月)です。
 ご購入の申込は「購入申込書」をダウンロードして、郵送またはFAXにてお願い申し上げます。
 お申込みをいただきましたら、当協会より請求書をお送りいたしますので、当協会の指定口座までお振込をお願いいたします。ご入金の確認ができましたら品物を発送いたします。

pdf 購入申込書(98.5KB)

安全DVD



水再生広場のご案内
 
水再生広場のご案内

 当協会は全国で129社の会員を有し、下水処理施設においては全国の約9割以上の維持管理を担っております。 皆様に下水道の処理についてご理解いただくと共に、維持管理業務の技術について関心を持っていただくことを目的にセミナーを開催することと致しました。
 皆様のライフラインを守り、環境保全を使命として休みない施設稼動のための維持管理を行うことは社会に大きく貢献する仕事です。施設維持管理の業務内容が理解いただけるセミナーとなっております。
 興味のある方の参加をお待ちしております。

1.セミナー内容
・協会の紹介
・施設ビデオでの研修
・対話形式による質疑
2.対象者
・下水道の維持管理業務に興味のある方、学生  他
3.参加予定人数
・5名〜20名(人数が多い場合は複数日に分割)
4.開催日時・開催場所
・12月 8日(水) 13:00〜15:00 協会研修室
・ 2月 9日(水) 13:00〜15:00 協会研修室
5.問い合わせ・申し込み先
申し込みは電話、メールにてお願いいたします。

 社団法人 日本下水道処理施設管理業協会
 東京都中央区八丁堀3-25-9  KSKビル西館 2階
 TEL 03-6228-3291   FAX 03-3555-1330
 協会メールアドレス  KYV04167@nifty.com


平成22年度 西部支部 安全講習会のご案内
 
平成22年度 西部支部 安全講習会のご案内

日   時: 平成22年12月2日(木) 15:00〜17:00

場   所: メルパルク大阪 pdf(1MB)
3階 ボーヌルの間
大阪市淀川区宮原4丁目2番1号
TEL:06-6350-2111

受   付: 14:30より

講習内容: 「不安全行動/ヒューマンエラーと安全管理」

講   師: 大阪府安全衛生教育センター
非常勤講師 社会保険労務士 去来川 敬治 氏

募集人員: 120名

参加費用: 無料

申込期限: 平成22年11月19日(金)ただし、申込者が定員になり次第受付終了

pdf 受講申込書(52KB)


平成22年度 九州支部 第二回 安全等講習会のご案内
 
平成22年度 九州支部 第二回 安全等講習会のご案内

日   時: 平成23年2月10日(木) 13:30〜17:00

場   所: 九州ビル9階会議室 pdf(53KB)
福岡市博多区博多駅南1丁目8番31号

受   付: 会場入口前13:00より

講習内容: 「メンタルヘルスのための管理監督者向けセミナー」
1 働く人のストレスとメンタルヘルスケア
  ( 1 )職場におけるメンタルヘルス対策
  ( 2 )ストレスについて
  ( 3 )労働者の健康に関する事業者(管理監督者)の法的責任
2 管理監督者の役割
  ( 1 )職場環境等の問題点の把握と改善
  ( 2 )「いつもと違う」部下への気づきと対応
  ( 3 )部下からの相談への対応
  ( 4 )不調の部下の職場復帰への支援
3 積極的傾聴法、シュミレーションゲームなど【実習】

受講対象: 管理監督者、及びそれに準ずる責任者等。
※上記以外の方でもご参加ください。

講   師: 中央労働災害防止協会 九州安全衛生サービスセンター
ヘルスケアトレーナー・専門役 福島 光彦 氏

募集人員: 120名(定員になり次第に終了)

参加費用: 無料

申込期限: 平成23年2月3日(木)ただし、申込者が定員になり次第に終了

pdf 受講申込書(112KB)


平成22年度 東部支部 安全衛生講習会開催のご案内
 
平成22年度 東部支部 安全衛生講習会開催のご案内

日   時: 平成22年11月9日(火) 受付 13:30〜
講習 14:00〜16:30


場   所: ホテルラングウッド pdf(104KB)
2階「朱鷺」
東京都荒川区東日暮里5-50-5
電 話 03-3803-1234(代)
JR日暮里駅南口より徒歩1分
京成日暮里駅より徒歩1分

講   師: 中央労働災害防止協会 関東安全衛生サービスセンター
安全管理士 中野洋一氏

講習テーマ: 災害ゼロの職場管理
(職場巡視の実例、墜落・転落・転倒災害、高所作業、酸素欠乏危険作業、薬品の取扱、管理協安全DVD解説、質疑応答等)
※質疑応答の時間を設けておりますので、維持管理現場における安全管理上の課題等、事前にご連絡頂ければ、講師の方にご返答いただけます。添付の質問用紙をご使用頂き、事務局までFAX下さい。提出期限は、10/27(水)までとさせていただきます。

募集人員: 100名

参加費用: 無料

※出欠連絡については恐れ入りますが「10/27(水)まで」に、東部支部事務局(クボタ環境サービス株式会社)へfaxにて返信いただけますようお願い申し上げます。(fax 03-3847-3310)また、会場の広さに限りがありますので先着順とさせて頂き、定員になり次第、締切りとさせていただきます。

pdf 受講申込書(93KB)
pdf 質問用紙(90KB)


「平成22年度 日本下水道事業団技術報告会」の開催について
 
「平成22年度 日本下水道事業団技術報告会」の開催について

日本下水道事業団(JS)では、平成22年度技術報告会を下記により開催します。

この技術報告会は、JSがこれまで取り組んできた調査研究・業務の内容を地方公共団体をはじめ下水道関係者に幅広く理解していただくため、「外部向け情報発信の場」として、昨年度から開催しているものです。

技術報告会では、最新の業務内容として、「堺市三宝下水処理場建設における膜分離活性汚泥法の維持管理」について報告するとともに、技術開発部の先進的研究成果として「膜分離活性汚泥法」及び「創エネルギー技術・資源回収技術」の2分野について報告いたします。また、来賓として国土交通省下水道部幹部をお招きし、下水道行政の最近の動向についてお話ししていただきます。

【東京】
日   時: 平成22年10月28日(木)

場   所: 四谷区民ホール(四谷区民センタ−9階)
東京都新宿区内藤町87(東京メトロ丸ノ内線新宿御苑駅 徒歩5分)

【大阪】
日   時: 平成22年11月17日(水)

場   所: 堺市総合福祉会館ホール(堺市総合福祉会館6階)
堺市堺区南瓦町2番1号(南海高野線堺東駅西口 徒歩10分)
※大阪会場は、報告会終了後堺市三宝下水処理場のテクニカルツアーを開催

詳細は下記URLをご参照ください。
http://www.jswa.go.jp/spot/gijyutuhoukokukai.html

平成22年度 九州支部 安全講習会のご案内
 
平成22年度 九州支部 安全講習会のご案内

日   時: 平成22年9月21日(火)13:30〜17:00

場   所: 九州ビル5階会議室 pdf(54KB)
福岡市博多区博多駅南1丁目8番31号

受   付: 会場入口前13:00より

講習内容: 「職長の役割とリスクアセスメント」
   1 職長の役割
   2 リスクアセスメントの手法
     (1)リスクアセスメントの基本的考え方
        [1] 人は間違う、機械は故障する
        [2] 優先順位をつける、対策は上流から考える
   3 リスクアセスメントの手順
     (1)危険性又は有害性の特定
        [1] 特定のポイント
          ・発想の転換:「見る巡視から考える巡思へ」
          ・表現の仕方:KY1Rの活用(7つのポイント)
     (2) 見積り・評価(優先度の設定)
        [1] 見積り・評価の考え方
     (3) 低減措置の検討
        [1] 低減措置検討の考え方
     (4) リスクアセスメント実施の効果

受講対象: 職長、リーダー等作業現場で責任者として業務を実施する立場にあるもの。
※上記以外の方でもご参加ください。
当協会会員外の企業の方、自治体職員の方もご参加いただけます。

講   師: 中央労働災害防止協会九州安全衛生サービスセンター
安全管理士・衛生管理士・専門役 八木 治 氏

募集人員: 120名(定員になり次第に終了)

参加費用: 無料

申込期限: 平成22年9月14日(火)ただし、申込者が定員になり次第に終了

pdf 受講申込書(108KB)


「平成22年度 技術特別講習会」の開催について
 
「平成22年度 技術特別講習会」の開催について

昨年度は協会内外を含め405名と大勢の方にご参加戴き有り難うございました。
本年度は大学生・高等専門学校生にも参加して戴きたいと思っています。
講義内容も従来からの内容に、受講申込時に戴くことにした事前質問で特に多くの方から問い合わせのあった項目の説明もする予定になっています。
是非ご参加下さい。

開催地・開催日
開催場所 開催日 定員 会場名
札幌 平成22年9月22日(水) 60人 京王プラザホテル札幌
仙台 平成22年10月1日(金) 70人 仙台サンプラザ
東京 平成22年10月5日(火) 150人 ホテルラングウッド
名古屋 平成22年10月15日(金) 60人 名古屋ルーセントタワー
大阪 平成22年10月20日(水) 110人 メルパルクOSAKA
福岡 平成22年10月26日(火) 110人 九州ビル
受講対象
興味のある方ならどなたでも受講できます。
講義内容
1.水 質     I 下水の高度処理
II 汚泥の処理
2.機 械     I ポンプの基礎知識
II 機械設備の故障例と対策
3.電 気     I 電気の基礎知識
II 事故故障例
III 事故、故障を無くすために
申し込み方法
受講の申し込みは、別紙(受講申込書)に所要事項を記入のうえ、当協会本部事務局までファックス(03-3555-1330)で送付ください。
なお、受付の最終締め切りは7月31日までとさせていただきますが、各会場で定員になり次第締め切らせていただきますので、早めの申し込みをお願いいたします。
講習会費
協会会員・地方自治体職員・学生: 4,000円
その他の非会員:12,000円
(テキスト代・弁当代を含みます。交通費・宿泊費は各自で負担して下さい。)
お問い合せ先
社団法人 日本下水道処理施設管理業協会
〒104-0032 東京都中央区八丁堀3丁目25番9号 KSKビル西館 2階
TEL:03-6228-3291 FAX:03-3555-1330
E-mail:KYV04167@nifty.com
URL:http://www.gesui-kanrikyo.or.jp/
「2010年GCUSシンポジウム」の開催について
 
2010年GCUSシンポジウム
「国際規格がわが国の下水道事業をどう変えるか? ―管路更生を例として―」

 下記の日程、プログラムで「2010年GCUSシンポジウム」を開催いたします。

 ■ プログラム

 期 日 : 平成22年7月29日(木)
 会 場 : ポートメッセなごや イベント館2Fホール1

時間 内容
9:00 - 9:10
開会挨拶(社)日本下水道協会理事長  安中 徳二
9:10 - 10:40 基調講演
国際標準化の現場で何が起こっているのか?
(財)日本規格協会  原田 節雄
10:40 - 11:20 最近動向報告( 1 )
下水道サービスに係るISO国際標準化動向の概要
ISO/TC224 国内対策委員会座長  藤木 修
11:20 - 11:50 最近動向報告( 2 )
ISO/TC138/WG12の活動と日本に対する影響
ISO/TC138/WG12 国内委員会主査  池 翰相(ジーハンサン)
11:50 - 13:30 昼食
13:30 - 14:40 招待基調講演
ヨーロッパにおける下水道管路更生とCEN(欧州規格委員会)の活動
ISO/TC138/WG12 議長  Dr John Gumbel
14:40 - 15:50 招待基調講演
全米下水道管路サービス協会(NASSCO)の状態評価基準による下水道管路修復手法の合理的選定
JACOBS水資源、管路収集システム実施リーダー  Dr Hatem K. El-Sayegh
15:50 - 16:00 休憩
16:00 - 17:30 パネルディスカッション
コーディネーター :
  日本管路更生工法品質確保協会会長前田 正博
パネリスト :
  lSO/TC138/WG12 議長 Dr John Gumbel
  JACOBS 水資源、管路収集システム実施リーダー Dr.Hatem K. El-Sayegh
  国土交通省都市・地域整備局下水道部下水道事業課企画専門官 石井 宏幸
  ISO/TC224国内対策委員会座長 藤木 修
  東京都下水道部施設管理部管路管理課長 袰岩 滋之
  ISO/TC138/WG12 国内委員会主査 池 翰相(ジーハンサン)
17:30 - 17:35
閉会挨拶ISO/TC224 国内対策委員会座長  藤木 修


特別対談 市民にとっての下水道と維持管理
〜江田処理施設管理協会長・兵頭主婦連参与が語る〜
 
特別対談 市民にとっての下水道と維持管理
〜江田処理施設管理協会長・兵頭主婦連参与が語る〜
江田陳隆 氏   兵頭美代子 氏
日本下水道処理施設管理業協会会長
江田 陳隆 氏
  主婦連合会参与
兵頭 美代子 氏
 日本下水道処理施設管理業協会は、下水道処理施設の民間委託業務の増大という社会的要請に応えて、平成元年7月に発足し、昨年20周年を迎えた。この間、下水道を取り巻く状況は大きく変化し、改めて下水道の役割や関連企業の対応が問われている。そこでこのたび、下水道処理施設の維持管理の一翼を担ってきた同協会の江田陳隆・会長と下水道のエンドユーザーである市民を代表して主婦連合会の兵頭美代子・参与に、下水道の果たす役割やこれからの下水道の維持管理などについて語り合って頂いた。
(司会=森崎修・水道産業新聞編集部)
【下水道の役割】
森崎  昨年から本格化しています事業仕分けなどの議論を見ていますと、国会議員や市民の皆様には下水道の役割や必要性が十分に伝わっていないように思われます。このあたりをどのように感じられていますか?
兵頭  私たちが日常生活の中で“下水道”という言葉を聞く機会はほとんどありません。言葉ですら、そのような状況なので、下水道自体がどういう仕組みなのか、下水道管や処理場がどこにあるのかという意識は大変稀薄なんですね。水道については、安全性やおいしさなどを要求しておりますが、下水道に対しては、何の要望も無い代わりに、意識としてもないんですね。見えないところに存在しているということが一番大きな要因かもしれません。私が学生だった頃、市街地を流れる川は、異臭を放ち、ハエや蚊がぶんぶんうなっていましたが、最近はこれらについて意識することはありません。下水道が無かったら、さぞや不衛生な環境が発生していたのではないかと考えています。極端な言い方をしますと、私たちの一生は、下水道と繋がっているんですね。例えば、朝起きて洗顔し、食事の支度をし、洗濯し、風呂に入りますね。そして水道水を使うということは、全部下水道のお世話になっている訳なんですよね。今はトイレも水洗になっておりますので、ここでもお世話になっています。もっとも、意識しないまでに改善されたからこそ、日常生活の話題に“下水道”が出てこないということもあるのでしょう。江田陳隆 氏
江田  まさに今、兵頭さんがお話しされた通りです。例えば、同じライフラインであるゴミ処理については、地域住民の認識度も高く、家庭内における可燃物と不燃物の分別や資源回収などの意識が浸透してきています。一方で、下水道については、下水道関連の研究所が大学生を対象にアンケート調査をしたところ、流してよいモノと悪いモノの認識は何となくあるものの、下水道に料金がかかることを知らないと答えた学生が半数にのぼったと言います。両方とも“迷惑施設”とされてきた経緯があるのですが、下水道については、蓋をして臭いを防ぎ、技術開発を進めてきました。その結果、下水道と地域住民との距離が広がってしまったのかもしれません。下水道は、伝染病を防ぎ、雨水を排除し、快適な市民生活を支えると共に、汚水をきれいにすることで水環境の改善するという重要な役割を果たしております。また最近では、汚泥の有効活用、リンや金などのレアメタルの回収など、新たなポテンシャルに注目が集まっています。これまでは、地域住民に対しての下水道PRの主体は、国であり自治体であったのですが、維持管理業務が民間企業に委託される様になったことで、我々企業も地域住民と直に接する機会が増えております。ただ単に委託された業務をこなすだけでなく、パイプ役として何が出来るのか、具体的な行動が求められているのかもしれません。
【下水道のPR】
森崎  下水道界からは、PRが重要との声を聞くのですが、内部だけの発想では、その展開は限られてしまいます。兵頭さんは主婦連機関紙の最新号で下水道の必要性についてコメントを出されていましたが、市民に対するPR方法として、どのようなことがポイントになると思われますでしょうか?
兵頭 これは、他の業界の方と接する機会でもお話しているのですが、あまり難しい専門的なフレーズは、頭に入ってこないんです。処理した水質の数値を言われても、子ども達はもちろん、実は私たち大人も、しっくりこないんですよね。一方で、下水汚泥から発生したガスを都市ガスにブレンドして使っているとか処理場で金を回収したという話は、やはり気になります。えっそうなの、下水道ってそうなの、と何かひとつ興味を持つような話題を提供することによって、下水道に対する意識というのはどんどん広がってきます。内への発信と外への発信では、切り口も使う言葉も変えていかないといけないでしょう。さらに、イメージ戦略という点では、下水処理場を最近は“水再生センター”と呼んでいるところもあるようですが、“処理水”についても、何か工夫されてはいかがでしょうか。“下水処理場で処理した水を河川に放流しています”と言われても、何となくマイナスな印象があるんですよね。全国の水道局は、水道水に様々な名前をつけて、販売までしていますよね。再生水として、飲めるくらいにしているのでしたら、それなりの名前にしても良いのではないでしょうか。
森崎  下水道PRというと、下水処理場でのイベントもあるかと思いますが?
江田  小学校4年生のカリキュラムでライフラインの見学があり、下水道を選択する学校も数多くあります。我々も依頼を受けて下水処理の仕組みなど紹介し、学校の先生をサポートをしています。また、我々の会員企業が実施している例では、「下水道の日」と言うことで9月10日の前後に、県や市の要請を受けて、処理場を生徒に見学してもらうと同時に、下水汚泥から作り出したコンポストを無償で提供したり、再生水で蛍の餌となるカワニナを育成し、蛍祭りを開いているところもあります。また場内の空きスペースでコンポストを活用してサツマイモを栽培し、収穫祭を開いているところもあります。 兵頭美代子 氏
兵頭  地域住民との接点は、多く持った方が良いでしょう。同じPRでも招くPRと出て行くPRがあると思うのですが、施設の見学会などは招くPRの代表格でしょう。子ども達を主眼にという点では、学校教育の中で、環境関連として下水道に触れる機会もあるようですが、もっと地域を巻き込んだメニューがあると良いですね。今、家庭は管理するのが大変だと言われています。管理の主体は専業主婦から家族全員に変化してきています。ですから、家族の誰もが参加できる機会を増やした方がよいでしょう。学校周辺の自治会に声をかけていただければ、見学し勉強させていただく中で、自分たちが良い環境で生活しているのは、下水道があってこそだということが、身をもってわかると思うんですよね。それと、出て行くPRとしては、その業界でないイベントへの参加ですよね。例えば毎年10月は消費者月間ですが、各地のイベントに様々な団体が参画しています。広報はただ出したから良いというのではなく、受け手の状況、価値あるモノとなったのかの確認がポイントになると思います。
森崎  PRとは少し違うのですが、震災時に下水道の必要性を実感すると言われますが?
江田  そうですね。無いと大変だなと思われるのが震災の時なんですよね。避難されたかたが体育館に集まって、お気の毒な何十日間を過ごさないといけないのですが、その時に何に困るかというと、食料や水は、自衛隊や民間ボランティアが対応するのですが、トイレや風呂は、抜けてしまうんですよね。冒頭に兵頭さんが話されていましたが、水を使うということは、飲料水以外は全部下水道が必要なんですよね。例えばゴミ処理は、万が一、焼却炉に異常が生じても、隣の市区町村にトラックで搬送することが出来るんですね。ところが下水道は管路で繋がってきますから、自前が故障すると、その処理は難しいんですよね。
【施設管理とは】
森崎  あってあたり前、無いと困るのが下水道ということですね。その下水道を維持管理をする上で必要なことはどのような点になるのでしょうか?
江田  処理場やポンプ場は、多種多様な設備から構成されているんですね。それに、処理場に運ばれてくる水の量も雨が降ったりすると大きく変化します。ですから維持管理の業務は、平常時は、交代勤務により24時間365日運転を監視し、保守点検や水質分析を行います。また、地震や大雨といった自然災害や突発的な水質事故への緊急対応も行います。ただし、ここで出てくる課題は、非常に設備が老朽化しているんですよね。平均したら40年近く経過した機械が大半になります。つまり大半が耐用年数を迎えているんですね。
兵頭  一般的な家電でも10年がひとつの目安と言いますでしょう。
江田  ですから時々我々の体と同じようにメンテナンスを施し、問題の箇所を早期発見して、修理をしないと、続けて使えない。ところが定期検診のお金が、自治体は無いんですね。ベテラン職員が、手で触れ、音で聞いて各機械の調子を見ていますが、これも限界に近いんですね。そういう問題をどのように解決するのか。我々としては、この機械は2年後に必ず取り替えてくださいとか、3年後には検査なしに継続使用は難しいですよとか、提案していますが、全般的な傾向は非常に厳しいところにあります。
兵頭  日常的に検査が出来ず、どれ位正常に稼働するのかもわからないということですね。ところがそういうことは私たちのところには伝わってこない。全体的に景気が停滞し、財政が厳しいというような情報しか耳にしない。私たちはもっと効率的なお金の使い方をしなさいよとか、無駄使いを削減しなさいよとかの言葉になるのですが、せめて定期検診くらいは受けられるようにして欲しいですね。そのためにも処理場の周辺に住んでいる住民の方や自治会と連携して、情報を発信していただきたい。環境が良くなったことを実感しているのは、そこに住んでいる人なんですよね。また元の状態に戻っても、住人はそこにいるんですよね。本当の市政を考える市長さんや議員さんはここをまず考えるはずです。過去から未来へと続く安全対策には、良い素材を使い、そのための費用も必要ということですね。 下水道の役割やPRをテーマに
江田  エンドユーザーである地域住民の皆様との意見交換、情報交換ほど有り難いものはありません。水問題は今や世界的な課題のひとつとされています。ご存じのようにシンガポールではNEWATER(ニューウォーター)といって下水処理水を飲料用に利用しています。幸いなことに日本は水に恵まれていますが、いつ枯渇するかはわかりません。日本でも、新宿副都心では、トイレの処理水は全て下水処理水です。また東京ドームや幕張メッセの冷暖房には下水処理時の熱を利用しています。これら下水道のポテンシャルを生かすためにも、また、これまでに構築された下水道のシステムを維持するためにも、引き続き、主婦連の皆様にも、ご指導をお願いしたいです。
森崎  下水道界から江田会長に、またユーザーの立場から兵頭さんにご発言頂くなかで、改めて維持管理の課題や今後の展開のヒントが浮かび上がってきたのではないでしょうか。本日は有り難うございました。

出展:水道産業新聞
平成22年5月10日


下水処理場維持管理「安全」DVD販売のお知らせ
 
下水処理場維持管理「安全」DVD販売のお知らせ

 下水処理場維持管理業務において、「安全」は優先して取り組むことが必要な基本的課題です。
 今まで建設工事等に関する「安全」を啓発するビデオ・DVD等は多数製作されていますが、維持管理業務の「安全」に関するビデオ・DVD等はほとんどありませんでした。しかし、下水道処理人口普及率が72%を超え、下水道は建設の時代から維持管理の時代に移行し、維持管理の重要性がますます増加してきました。
 このような背景から、当協会では今般「安全」DVD(タイトル:「下水処理場に潜む危険!(入門・総括編)」を製作しました。このDVDでは、下水処理場における危険箇所の指摘とその対応について、幅広く紹介しています。

 この「安全」DVDは、全国の下水処理場維持管理業務に関連する企業、個人の方々のご参考としていただくため、当協会の会員以外にも販売します。
 販売時期は平成22年3月下旬を予定しています。
 ご購入の申込は「購入申込書」をダウンロードして、郵送またはFAXにてお願い申し上げます。
 お申込みをいただきましたら、当協会より請求書をお送りいたしますので、当協会の指定口座までお振込をお願いいたします。ご入金の確認ができましたら品物を発送いたします。

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安全DVD


動画の一部をご覧いただけます。
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事務所移転のお知らせ
 
事務所移転のお知らせ

 この度、事務所を移転いたしました。
 変わらずの御支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

 新住所
  〒104-0032
  東京都中央区八丁堀3丁目25番9号 KSKビル西館 2階
  TEL:03-6228-3291  FAX:03-3555-1330

 業務開始
  平成22年 3月23日(火)

地図

 JR京葉線「八丁堀」駅B2出口より 徒歩0分
 地下鉄日比谷線「八丁堀」駅より 徒歩1分


当協会は「下水道法制定50周年記念国土交通大臣表彰」を受賞しました。
 
当協会は「下水道法制定50周年記念国土交通大臣表彰」を受賞しました。

 国土交通省は、下水道法制定50年(昭和33年4月24日制定)を記念して、平成21年1月30日に省内で記念式典をおこないました。
 この記念式典において、永年にわたり下水道事業の推進に多大な功績のあった団体、個人を表彰しその功績をたたえるため、「下水道法制定50周年記念国土交通大臣表彰」をおこない、当協会を含めて19団体および個人31人が表彰されました。

 当協会が栄えある国土交通大臣表彰を受賞いたしましたことは、永年にわたり協会の運営にご尽力をいただきました諸先輩の方々、協会会員各位をはじめ関係各界の皆様のご支援の賜と深く感謝申し上げます。

 当協会は、この受賞を契機に、下水道維持管理業界の発展により一層の努力をして参ります。今後とも当協会へのご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

平成21年2月
社団法人 日本下水道処理施設管理業協会
                会長  江田 陳

当協会は「下水道法制定50周年記念国土交通大臣表彰」を受賞しました。

当協会は「下水道法制定50周年記念国土交通大臣表彰」を受賞しました。

 

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